やっさんにとっては結構難しく読み応えのある本だったのですが、読み進めると、
腹落ちする点も多く、あっという間に読了。
一言で言うのは難しいんだけど、これまでの新自由主義(①政府の介入は小さく、
②すべてはマーケットを通して最適化、③個人の能力で勝負できる)に代わる
新たな世界観が登場し、今後はこの新自由主義が終わり、これまでの流れが
一変するというのが、著者の主張。(例えば、市場が一番知っているから政治家が
一番知っている、何が重要?経済でしょう!から地政学でしょう!など)
最近の世の中の情勢を見ると、この主張の現実味が増しているなと。
そして、新自由主義のもと、辛酸をなめてきた日本は、これから復活の機会
を得る(アメリカの地底学的配慮から日本は勝ち組に入る、強い日本が望まれる)
というのも、著者の主張。相対的にということなのだとは思いますが。
ニッポンを応援するものとしては、そうなってほしいと思いつつ、どうあると
いいんでしょう、と思いを巡らす。
今後も米国が手綱を握っていることや米国はダイナミックで懐が深いという
のも読んでいて腹落ちした点。
懸念点は、台湾有事の可能性と日本の政治が弱いということかな。
今後の十数年から数十年の世の中の方向性の示唆をくれる、そんな良書でした。
やっさんとしては、変わらずニッポンを応援する活動をしたいと思います。
がんばれニッポン!
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